2023-07-11

路地のイエ

路地状敷地に建つ住まいの完成です。
工事費の上昇の影響から日当たり・風通し・断熱・物の整理・メンテナンスを大切にしコスト調整をおこないました。
外壁・屋根はメンテナンスを考慮してガルバリウム鋼板。細かなところで樋もガルバリウム鋼板。雨がかりの少ない部分の外壁に落ち着きを生むカラ松を使っています。


敷地内の路地はいろいろな可能性を持っています。道路から玄関までコンクリート平板を敷き並べ、玄関やバルコニー周りの外壁カラ松の色あいと同色のルーバーフェンスを設置しました。あとは住まい手がお隣との関係性をみながら、ゆっくりと植栽等を加え魅力あるアプローチにしていけるでしょう。

街中での路地状敷地の建物は、奥に建てることから周りが建物で囲まれ日当たりや風通しの悪さというデメリットがあります。室内は明るい色のカバザクラの床と落ち着いた白系の壁紙エッグウォール、室内ドアやキッチン含め設備関係は白。ワンルーム的な1階は、階段から明かりや風を取り込めるように配慮しました。樹脂サッシの設置で温熱環境は等級5を確保しています。

2階は外断熱の屋根なので天井がない屋根下地現しです。厳しい北側斜線をクリアーしつつ最大限に空間を確保することができます。木の良さが味わえる一石二鳥の仕様でもあります。
1階や北側の部屋に明るさや風を通す為に、間仕切り壁の窓や階段踏み板のみのスリット等工夫を凝らしています。

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